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お食い初めのやり方・儀式の準備と順番を詳しく解説

お食い初めのやり方・儀式の準備と順番を詳しく解説
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お食い初め(百日祝い)のやり方を知りたい。

お宮参りが終わり、生まれてきた赤ちゃんの生後100日が経過したことを祝う儀式「お食い初め」。赤ちゃんが「一生食べることに困らないように」という願いを込めた、一生に一度の大切なお祝い事です。

しかし、初めて赤ちゃんが生まれたご家庭などでは、お食い初めのやり方がわからない何を準備すればいいの?など疑問も多いと思います。

そこで、ここでは「お食い初めのやり方」について詳しく解説していこうと思います。

お食い初めは、「百日祝い」「真魚祝い」「箸初め」などの別名で呼ぶこともあります。

お食い初めとは?についてもっと詳しく
お食い初めのメニュー
お食い初めの手順
お食い初めの儀式の流れ

お食い初めはいつ、誰と行うの?

お食い初めはいつ行うのが正解?

お食い初め(読み方:おくいぞめ)は、赤ちゃんの乳歯が生え始める生後100日頃に行います。地域によっても正式な日取りは異なる場合がありますが、100日〜130日目に行うのが一般的です。

また、男の子と女の子でも少し考え方が違い、男の子は100日〜130日目に行いますが、女の子は早く台所仕事を始めることが良しとされていたので、100〜110日目と少し早めに行うように、と考えられていました。

現在は、きっちりと何日めと決める必要はなく、ママの体調やパパの仕事の休みなどに合わせて、大体の目処で自由に行っていいでしょう。

お食い初めを行う際は、両親はもちろん、祖父母などの親族をお招きして行うのが常識です。しかし、現在は離れて暮らしているご家庭も少なくないので、両親だけで行うケースも増えています。

お食い初めを行う場所は、自宅でもいいですし、レストランや旅館、ホテルなどを予約して盛大に行っても良いでしょう。

お食い初めで準備するもの

次に、お食い初めを行うために、用意するものを解説します。お食い初めに必要なものは、主に「料理」「食器」「祝い箸」「歯固め石」「衣装」などです。すべてきちんと用意する必要はありませんが、せっかくのお祝いですので、習わしに沿って行う家庭も少なくありません。

お食い初めの料理・献立

お食い初めの献立は、一汁一菜を基本としたお食い初め膳(お祝い膳)を用意します。ご飯(赤飯)、吸い物、尾頭付きの魚、煮物、酢の物(香の物)に歯固め石を添えます。

料理にはそれぞれ願掛けがありますので、縁起の良い食べ物を準備するのが昔からの風習です。ただし、最近は和食にこだわらず、洋風のメニューを作る家庭も増えてきており、風習を守ることよりもお祝い事を楽しむことを第一に考えればOKです。

お食い初めの料理・献立

下記をクリックすると、料理の意味合いが開きます。

尾頭付きの魚
江戸時代よりも前までは、鯛(たい)よりも鯉(こい)の方が格の高い魚とされており、宮中の行事や祝儀の席で登場していましたが、現在では”めでたい”を意味する鯛の塩焼きが一般的です。地域によっては違う魚種を料理することもあります。
ご飯
ご飯は、白飯や白がゆなどでもいいですが、邪気を払う、魔除けなどの意味を込めて赤飯を用意する家庭が多いです。
吸い物
「吸う力」が強くなるようにと願いを込めて、吸い物を準備します。具はハマグリを使うのが一般的です。ハマグリの貝殻はぴったり同じ形になっていることから、仲の良い夫婦を表し、将来赤ちゃんが一生に一人の人と添い遂げられることを願います。
煮物
煮物は筑前煮を作るご家庭が多いです。縁起の良い「タケノコ(すくすくと真っ直ぐに育つように)」「かぼちゃ(亀に見立てて長生きすることを願い)」「レンコン(先が見通せるように)」「里芋(子宝の願掛け)」などを炊き合わせるのが一般的。
酢の物
酢の物や香の物は、紅白なますやタコの酢の物などが一般的です。タコは「多幸」とかかっていて、たくさんの幸せが訪れますようにという願いも込められています。
お食い初めのメニュー・献立をもっと詳しく見る

お食い初めの食器

お食い初めの食器は、習わし通りにいくと漆器や素焼きのものを準備します。男の子と女の子で食器の色が違い、朱色が男の子、外側が黒色で内側が朱色の食器が女の子用です。

朱色が男の子、黒色が女の子

食器の並べ方

お食い初め膳の並べ方は下の図も参考にしてください。

食器の並べ方

尾頭付き魚:別の食器に盛り付けます。
祝い箸:お祝い膳の手前に置きます。
飯碗:左手前に置きます。
汁碗:右手前に置きます。
平椀:左奥に置きます。
坪椀:右奥に置きます。
高坏:膳の中央に置きます。

祝い箸

お食い初めの祝い箸は、白木の両細箸や柳箸、俵箸などを用います。母方の実家から出産祝いとしてプレゼントしていただくのも良いでしょう。食器や祝い箸がなければ、普段使っているもので代用しても問題はありません。

祝い箸
白木の両口箸

歯固め石

お食い初めといえば、歯固め石。赤ちゃんに丈夫な歯が生えてくるようにと願いを込めます。昔は歯の治療ができなかったので、歯を丈夫に保つことは生きていく上でとても重要と考えられていました。歯固め石は、お宮参りの際の境内の小石や、近所の河原などから拾ってきてもOKです。

歯固め石

歯固め石がない場合は、梅干しや勝ち栗などで代用することもあります。

梅干しは「シワがたくさんできるまで長生きできるように」という願掛けがあり、勝ち栗は戦国時代に武将が勝利を祈願して食べていた縁起物です。

お食い初めの食器について詳しく

お食い初めの服装

袴ロンパース(女の子)
スーツロンパース(男の子)
袴ロンパース(男の子)
お食い初めの服装

お食い初めをする際の服装は、和装・洋装どちらでも構いません。
自宅で行う場合は普段着でもOK。赤ちゃんには袴やスーツ調のロンパースなどを着せてあげると可愛いと思います。

一般的には、フォーマルな服装が良いとされており、ママは授乳がしやすいワンピース、パパはスーツなどを着ることが多いです。レストランやホテルなどで行う場合は、礼服などでも良いでしょう。

お食い初めの服装について詳しくはこちら

お食い初めの順番

お食い初めは正式には、食べさせる(真似をする)順番が決まっています。

お食い初めの食べる順番
正式な食べさせる真似をする順番

本格的には、上の図のように「ご飯もの」→「吸い物」→「ご飯もの」→「魚」→「ご飯もの」の順に3回繰り返します。このとき、本当に食べさせるわけではなく、赤ちゃんの口の近くに箸を持っていき、食べさせる真似をします。

その後、歯固め石に触れた箸を赤ちゃんの歯茎に当てると言われていますが、これは地域によっても違いがあるようです。

食べさせるのは養い親の役目

食べさせる役は養い親

お食い初めの時期(生後100日)はの赤ちゃんはまだ離乳食を食べていませんので、お食い初め膳の料理は箸で赤ちゃんの口元に持っていき、食べさせる真似をするだけです。

食べさせる役目は、長寿にあやかって、祖父母や親戚の中で一番高齢の方など、年長の人にお願いするのが習わしです。この食べさせる役のことを「養い親」といいます。

基本的には、男の子は男性、女の子は女性に養い親をお願いするのがしきたりです。赤ちゃんの両親のみでお食い初めの儀式をする場合はどちらが養い親の役目をしても構いません。

これで歯固めの儀式は完了です。使用したお食い初め膳は集まった家族で食べても構いません。

便利なお食い初め宅配セットも

お食い初めはしたいけど、料理を準備するのが大変…と思われる方もいるかもしれませんが、そんな時は、便利な宅配セットを通販で注文することも可能です。お食い初めセットなら全国から仕出しを取り寄せることもできますし、何より手間がかかりません。

お食い初めは、赤ちゃんが一生食べることに困らないことを願う大切な儀式。古くからのしきたりを守ることよりも、家族全員で赤ちゃんの幸せを願ってあげましょう。

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