赤ちゃんの生後100日を祝うお食い初め。
赤ちゃんが「このさき一生食べるものに困らないように」という願いを込めて行う儀式で、パパやママにとってはお宮参りの次にやってくる大きな行事です。
献立の基本は一汁三菜ですが、中でも何を作ろうか悩むのが「香の物」ではないでしょうか。
お食い初めの「香の物」は、特にメニューの決まりはなく、季節のお漬物や紅白なますが最近の定番です。
そこで今回は、お食い初めの「香の物」としてぴったりのレシピを2つご紹介します。
どちらも簡単においしく作れますので、赤ちゃんのお祝いにぜひ、作ってみてくださいね。
お食い初めの「香の物」正式には梅干し
そもそも「香の物」とは、野菜を塩・ぬかなどに漬けたもののこと。
つまりお漬物ですね。
字の通り「香り高いもの」という意味があります。
お漬物じたいに香りがあるほか、聞香(香木の香りに心を傾けて鑑賞すること)の際に、臭覚がにぶると「たくあん」をかじって臭覚を取り戻したということから「香の物」と呼ばれるようになったと言われています。
そのため懐石料理の「香の物」には必ずたくあんが置かれますが、
お食い初めの正式な「香の物」は梅干しであると言われています。
(地域による違いや諸説はあります。)
梅干しには「しわが出来るまで長生きするように」という意味が込められています。
そして梅干しを乗せた更に歯固め石も一緒に乗せるのが、もとものやり方だったと言われています。
紅白なますやタコの酢の物も人気
最近では、お食い初めの香の物として「紅白なます」や「タコの酢の物」が人気です。紅白なますは主に人参や大根を材料に作られますが、紅白の彩りは縁起が良く華やかで、おせち料理でも人気のメニューです。
紅白はお祝いの水引にも使われる色で、平和を願う縁起物とされています。
人参のかわりに柿が使われることもあり、甘い柿とお酢のすっぱさで上品な味わいになります。子どもでも食べやすいので、季節が秋なら人参ではなく柿で紅白なますを作るのもおススメです。
彩りや香りにゆずの皮を散らすのもきれいですし、ゆずの皮を使って器にするのもおしゃれで良いですね。
また、タコは「多幸」という漢字のゴロあわせから「たくさんの幸せが訪れるように」という意味の込められた食材です。タコそのものにも赤と白の色合いが入っており、きゅうりやワカメとあえることで、さらに彩りも良くなります。
紅白なますもタコの酢の物も、味がしみ込むまでじっくり置いておくと良いので、お食い初めに用意するなら前日のうちに作って一晩寝かせておくのがおすすめです。
お食い初めに人気の「香の物」レシピ2つ
大根と人参の紅白なます
- 材料(4人分)
- だいこん(150g)
- にんじん(50g)
- ゆずの皮(飾り用)
- 調味料
- 塩(小さじ1)
- 砂糖(大さじ1/2)
- 酢(大さじ2)
- 作り方
- だいこんとにんじんは5㎝長さの千切りにし、ボウルに入れて塩をふって10分ほどおく
- ゆずの皮は飾り用に細く切っておく
- だいこんとにんじんがしんなりしたら揉みこみ、水気を固く絞る
- 調味料を混ぜ合わせて、味をなじませる
- お好みで味を調整し、器に盛る
- ゆずの皮を彩りに散らす
タコとキュウリの酢の物
- 材料(4人分)
- タコ(70g)
- きゅうり(1本)
- 調味料
- 酢(大さじ1)
- 白だし(小さじ2)
- 砂糖(小さじ1)
- 塩(分量外)
- 作り方
- 調味料を混ぜ合わせて、鍋で沸騰させておく(レンジでも可)
- きゅうりは薄切りにし、塩をふっておく
- たこは薄めのぶつ切りにする
- 調味料ときゅうりとタコを混ぜ合わせる