お食い初めの祝い膳には、高脚で漆塗りのお膳とお椀を用意します。正式には、母方の実家が用意し、お膳やお椀に家紋を入れる習わしがあります。
箸は、白木の柳箸を用います。
お祝いの儀式として使うので、できるだけ新しいものを用意しましょう。ただ、漆塗りは高価で実用的ではないので、木製の普段使いできる食器で代用しても大丈夫です。
男の子と女の子で食器の色が違います
男の子
男の子用は外側・内側ともに朱塗りの食器です。
女の子
女の子用は外側が黒塗り、内側が朱塗りの食器です。
お食い初めの食器の色の違いは、平安時代の頃は黒色よりも朱色の方がランクが上と考えられており、当時は男の子の方を大事にするという価値観や考え方、時代背景からきています。
現代と平安時代では価値観や考え方も変わっているので、意味合いというよりも伝統を守りたいという場合は、そのことを踏まえて食器を選ぶとよいでしょう。
また、地方によっては色が逆の場合もありますので、お住まいの地域の習わしを確認してみてください。
お食い初めの服装についてお食い初めの食器の並べ方
- 飯碗
左手前に置きます。(赤飯や豆ご飯、栗ご飯など)
- 汁碗
右手前に置きます。(蛤や鯛の身が入った吸い物)
- 平椀
左奥に置きます。(煮物など温かい料理)
- 坪椀
右奥に置きます。(酢の物・香の物など冷たい料理)
- 高坏
膳の中央に置きます。(梅干し、歯固め石)
- 焼き物膳
尾頭つきの焼き魚は別の食器に盛り付けます。(平椀に盛り付ける場合もあり)
レンタル可能な食器もある
お食い初めの食器を新しく買うのが嫌な方には、お祝い膳のレンタルサービスもあります。「漆塗りの食器をわざわざ用意するのは…」という方は、レンタルで済ませるというのもおすすめです。
レンタルできるショップ
以下は、お食い初めの食器がレンタルできるショップのリストです。
お食い初めの食器は、現在はそこまでこだわる必要もありませんが、正式な食器を揃える際には男の子と女の子では食器の色が違う点だけ気をつけておきましょう。本格的にするなら祝い膳を準備しますが、普段使いできる茶椀や汁碗などで代用してもOKです。
100均などの食器でも大丈夫ですが、お祝い事なので原則は新品を用意するのが好ましいです。ただ、しきたりや習わしにとらわれず、自分たちがどんなお食い初めの儀式をしたいか、スタイルに合わせて食器を揃え、楽しく思い出に残るお食い初めをしてあげましょう。