お食い初めは赤ちゃんが生まれて100日を祝う儀式。
お祝い膳を用意し初めて箸を使い、赤ちゃんに食べさせる真似をして、「この子が一生食べることに困らぬように」という願いを込めます。
ここでは、お祝い膳で用意する献立や、食べ物の意味について解説します。
お食い初めの祝い膳の献立は、一汁三菜が基本となり、赤飯や尾頭付きの焼き魚、香の物や煮物、汁物を準備します。
赤ちゃんが実際に食べるわけではなく、食べさせる真似をする儀式ですので、普段の食事を少し変えたメニューでも良いでしょう。
また、お食い初めは料理の内容よりも、儀式そのものに大きな意味合いがありますので、和食に拘らず洋風のメニューにしても問題はありません。
一汁三菜(いちじゅうさんさい)とは、和食の基本とされる「ご飯」に「汁物」と3つの「菜(おかず)」を組み合わせた献立。穀類、野菜、肉、魚などのタンパク質を少しずつ、バランスよく摂れる。
お食い初めの食べ物の意味
尾頭付きの焼き魚(鯛)
昔から食べ継がれてきた縁起物「鯛」の尾頭付き。「めでたい」という意味合いが込められています。
基本的には、鯛が一般的ですが地域によって、その土地で獲れた魚などを用いる場合もあります。日本は左側を上位と考える風潮がありますので、頭は左に向けて盛り付けるのが鉄則となります。
鯛の塩焼きのレシピ赤飯
日本では、昔から赤い色には邪気を払う力があると信じられており、赤飯は邪気を払ったり、魔除けの意味を込めて、めでたい日やお祝い事の席で出されてきました。
赤飯でなく、白飯や白がゆ、季節によっては栗ご飯や豆ご飯で代用してもよいでしょう。
赤飯のレシピ汁物
はまぐりや鯛の身が入ったお吸い物が一般的です。
はまぐりは、同じ貝のものでないとぴったりと合わないことから「夫婦円満」「夫婦和合」の意味合いがあります。
赤ちゃんが大きくなってから、素敵なパートナーと巡り合えるようにという意味合いが込められています。
はまぐりの吸い物のレシピ煮物
煮物は、お祝いの場などでよく食べられる筑前煮が定番です。
「すくすくとまっすぐに育ってほしい」という意味のあるたけのこや、「先が見通せるように」という意味のレンコン、里芋、かぼちゃなど旬のものを入れて、彩りよく盛り付けましょう。
筑前煮のレシピ次のページでは、お食い初めに使う食器、並べ方などを詳しく解説しています。
お食い初めの食器・並べ方